皮膚科・アレルギー科

皮膚科一般診療

ベビーからシニアまで皮フ・爪・毛のトラブル

専門的な治療が必要な場合は、東京医科歯科大学など信頼できる高度医療機関へご紹介いたします。

アトピー性皮膚炎の治療

アトピー性皮膚炎は・・・

痒みを伴って慢性的に経過する皮膚炎(湿疹)です。その根本には皮膚の生理学的異常(皮膚の乾燥とバリアー機能異常)があり、そこへ様々な刺激やアレルギー反応が加わって生じると考えられています。慢性的ではありますが、適切な治療をきちんと受ければ、いずれ治ったと同様の状態になることが期待されます(日本皮膚科学会Q&Aより)。

かくことがクセになっていませんか?
気が付くとかいていたり、かくと気持ちが落ち着いたり、かゆみ止めを飲んでもかゆかったり。
かくとバリア機能を担う皮膚が壊れて、さらに敏感になり炎症を繰り返してしまいますから、
イッチ・スクラッチサイクル(itch-scratch cycle) を断ち切ることが大切です。

皮膚のバリア機能を良好に保つために

炎症を抑える
スキンケア
皮膚の外側からのアプローチ
かくことをやめる
良質で十分な栄養(原料)を摂る
皮膚の内側からのアプローチ

適切なスキンケア・外用療法で炎症を抑えて、栄養状態を整えながら心身ともに健康にしていきます。

皮膚の外側からのアプローチ

ベースは清潔・保湿外用剤塗布によるスキンケア。
症状に応じた強さの外用剤で炎症を十分に抑えます。
外用剤を塗るタイミング、場所、短時間で効率よく塗る方法などをアドバイスいたします。
かゆくて治りにくい皮疹にはエキシマライト照射が有効です。

皮膚の内側からのアプローチ

健常な皮膚を作るための栄養素をたっぷり摂ります。
腸内環境を整えることも大切です。
抗ヒスタミン剤(かゆみ止め)内服だけではかゆみを抑えられないこともあります。
搔きたい気持ちをリラックスさせるために食事を見直しましょう。
情緒の安定のために、血糖値の変動をゆるやかにして、栄養の過不足を整えていくこと(栄養療法)
お勧めしています。
栄養状態が良くなると心身とともに皮膚も丈夫になって、かきたい気持ち、かくクセが遠のいていきます。

にきびの治療

にきびは・・・

皮脂(皮膚のあぶら)の分泌が多いことと毛穴の先が詰まることで、毛穴の中に皮脂がたまることで始まります。この状態が面皰(めんぽう)です。面皰の中は、皮脂が豊富で酸素が少なくアクネ菌(Propionibacterium acnes)が増えやすい環境にあります。アクネ菌はどんな毛穴にもいる常在菌ですが、数が増えると炎症を起こして赤いぶつぶつしたにきびや膿がたまったにきびを引き起こします。強い炎症を生じて、毛穴の周りの皮膚に障害を与えると、ケロイド状に盛り上がったり凹んだりして瘢痕(はんこん)を残します(日本皮膚科学会Q&Aより)。

標準的な治療

  • スキンケア指導
  • アダパレン、過酸化ベンゾイルなどのニキビ治療薬
  • 炎症性にきびに、抗生剤内服・外用

ニキビ治療薬が肌に合わない場合

  • アザライン酸、ピーリング剤など

こじれる、ぶりかえすなら・・・

  • 栄養状態の問題が潜んでいることがあります。
  • 血液検査のデータをもとに栄養状態の改善(栄養療法)を行います。

より早く、きれいに・・・ 

水いぼの治療

ウィルス感染症です。
積極的に治療(摘除)するか、しばらく様子をみて自然治癒を待つか、
診療方針については、お子さん(成人にもできます)、保護者のご希望にあわせて決めます。

摘除する場合

処置の前に麻酔のシールを貼ると、ほとんどの場合痛みはありません。
シールの貼り方のコツなどをお教えいたします。
処置の当日は、当院スタッフにお子さんをお任せください。
痛くなくても、怖いと感じるとお子さんは治療を受け付けなくなってしまいます。
お子さんと私たちとの信頼関係を築いていきたいと思っています。

摘除しない場合

自然治癒をただ待つのではなく、水いぼの増数や、とびひ併発の予防のためにも、皮膚を清潔にして保湿するスキンケアは大切です。搔けばウィルス感染は広がり、水いぼが増えてしまいますから、かゆみ止め・ヨクイニン内服などを行います。

尋常性乾癬(じんじょうせいかんせん)の治療

ステロイド外用薬、ビタミンD3外用薬などの外用剤からスタートします。・・・

症状、経過に応じて、内服薬を加えます。
これに紫外線療法(当院ではエキシマライトを用います)を加えた3つ(外用療法、内服療法、光線療法)が基本的な治療法です。
基本的な治療で十分な効果が得られない場合、関節症状がある場合は、生物学的製剤の適応になりますので、専門機関をご紹介いたします。
また、いわゆるメタボは乾癬の症状を悪化させますし、乾癬の炎症が広範囲に継続すればメタボを悪化させます。
当院では、メタボの改善、治療も行います(代謝内科栄養療法)。

エキシマライト

皮膚病に効果的な「エキシマライト」

保険適用疾患
  • アトピー性皮膚炎
  • 尋常性白斑
  • 尋常性乾癬
  • 類乾癬
  • 掌蹠膿疱症
  • 菌状息肉症
  • 慢性苔癬状粃糠疹
  • 円形脱毛症
局所に照射できるターゲット型です・・・

ナローバンドUVBより少し波長の短い308±2nmの紫外線波長域に限局しているため、
輝度(照射率)が高く治療効果に優れています。
当院では、ラグタイムがなく連続照射できるため短時間で治療可能なVTRAC(ヴィトラック)を使用しています。
※クラスⅡ管理医療機器

少し暖かく感じる程度で痛みはありません。
治療前後の肌の様子を経過観察しながら行います。

アレルギー科

アレルギーの検査法

アレルギー反応の検査には、IgE抗体検査、皮膚テスト、血中好酸球数などがあります。

即時型アレルギー反応

代表的な疾患は、じんましん、花粉症、気管支喘息、食物アレルギーやハチ毒でのアナフィラキシーなどです。

【特異的IgE抗体測定】

IgE抗体は即時型アレルギー反応を引き起こします。
数値が高いとその抗体の量が多いことを示していますが、
必ずしも臨床症状と相関しません。診断の参考にします。

【皮膚テスト】

皮膚表面から直接アレルゲンを接触させることで反応を見る検査です。
プリックテスト、スクラッチテスト、皮内テストなどがあります。

遅延型アレルギー反応

代表的な疾患は、接触皮膚炎(かぶれ)です。

【パッチテスト】

パッチテストは・・・

アレルギー反応を引き起こす物質(アレルゲン)を特定するために役立つ検査法です。

Ⅳ型アレルギー反応を皮膚表面に、アレルゲンエキスのついたシールや、植物、化粧品、金属など日常で接する可能性のある物質をお肌に48時間貼りつけて観察します。

アレルゲンを特定することで今後どのようなものに気を付けて(避けて)生活していけばよいかを知る手掛かりになります。

舌下免疫療法(スギ花粉症・ダニアレルギー)

アレルギー疾患の病因アレルゲンを投与していくことにより、アレルゲンに曝露された場合に引き起こされる関連症状を緩和していく治療法です。
現在、スギ花粉、ダニアレルギーに対して行うことができます。
アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、喘息に有効とされています。
初回投与は院内で行います。予め、お電話か窓口でご予約をお願いいたします。

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