代謝内科

毎日を心身ともに健やかに
-ウェルエイジング-

私たちの体は、毎日の食事からその原料となる栄養素を吸収して体を構成し、活動するためのエネルギーにしています。
これら一連のプロセスが「代謝」です。代謝の働きに支障をきたす病気、病態が対象になります。

生活習慣病・・・
生活習慣病と呼ばれる疾患は肥満症・糖尿病・高血圧・脂質異常症・脂肪肝・アルコール性肝疾患・慢性肺疾患・抗尿酸血症・歯周病・骨粗しょう症などです。遺伝的な要因だけでなく、食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群です。
メタボリックシンドローム・・・

メタボリックシンドロームとは、内臓肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさることにより、心臓病や脳卒中などになりやすい病態です。動脈の壁にコレステロールがたまって動脈が弾力性を失い硬くなったり、狭くなったりして血液の流れが悪くなる状態「動脈硬化」と関係しています。そして、放っておくと「動脈硬化」が原因となる、狭心症、心筋梗塞・脳梗塞・閉塞性動脈硬化症を生じる危険があります。

食事や運動などの生活習慣を改善することにより、病気の進行を防ぎ健康寿命を延ばして、より快適な日常生活を送れるようお手伝いいたします。
痩せましょう、食事を減らしましょう、栄養を摂りましょう、といったあいまいな指示ではなく、具体的なアドバイスを行いなるべく薬に頼らない治療を心がけています。

皮膚科(皮膚症状)との関係

「皮膚だけを診てほしい」…?
「他の病気は関係ない、内科の薬を知らせる必要はない」…?
「内科(産婦人科)医には異常と言われないのに、鉄や亜鉛の補給は必要」…?
「糖尿病はまだ(薬を飲まなくても?)大丈夫と言われている」…?

皮膚は独立した臓器なのでしょうか?

皮膚は内臓の鏡と言われるように、心身の状態を反映する臓器です。
例えば、

血糖値が高いと・・・

おできや水虫など皮膚感染症が起こりやすく、治りにくくなります。血液検査を行うと、糖尿病のコントロール不良や、糖尿病や前糖尿病が見つかることがあります。皮膚症状の改善のためにも血糖値の安定化が必要です。

鉄や亜鉛などミネラルの不足も・・・

皮膚症状をこじらせる原因となります。鉄や亜鉛などの補充により、皮膚症状の改善だけでなく、今まで体質とあきらめていた症状(不定愁訴)が改善されます。鉄や亜鉛は様々な代謝に関与していますから、鉄不足や亜鉛不足は、様々な症状を引き起こします。重篤な鉄欠乏症があっても貧血のデータを示すとは限らないため、見逃されていることがあります。通常の健康診断、人間ドックでフェリチン(貯蔵鉄)や血清亜鉛の測定を行うことはありません。

血糖の調節異常(低血糖症)が・・・

痒みや、かゆくなくても皮膚や爪、髪の毛などをさわりたくなる皮膚症状の原因となっていることがあります。糖尿病でないのに随時血糖値が高い、あるいは低い方は、機能性低血糖症(血糖調整異常)かもしれません。5時間75g糖負荷試験を行い診断します。その検査は提携医療機関でお受けいただいています。

皮膚の症状で受診されたことをきっかけに、メタボ、低栄養、貧血、鉄欠乏症、低亜鉛血症など栄養状態の問題がみつかることがあります。そして生活改善、栄養素の補給により皮膚の症状が改善した後も、メタボや貧血などの治療を続けていきます。

メタボ診療

メタボを改善することで、動脈硬化などを予防するだけではなく、皮膚の状態も良くすることができます。
逆に皮膚の炎症を改善することで、メタボの改善が期待できます。

今の状態を知ること

体重、腹囲、血圧測定

前回のデータと比較して、その変化の原因を一緒に考えて、今後の生活に生かしていただきます。

血液データ

健診、人間ドック、他院でのデータをお持ちください。最新のデータがない場合、項目が不足している場合は、血液検査を行います。分子整合医学的にデータを見て、メタボが改善するよう取り組みます。
より詳細な検査をご希望の方には、多項目の血液検査データから栄養解析をいたします(保険適用外)。

体重が落ちにくい場合、データが改善しない場合

食日誌をつけることをお勧めしています。食べたものを食材単位で記録することで、気が付かなかった原因が見つかったり、うっかり食べてしまうことの予防になります。

アプリによる自己健康管理

アプリに食事、運動、血圧、体重などを記録し、当院のシステムと連携することで血液検査データを次回受診をまたずにリアルタイムでチェックすることができます。当院に定期的に通院されている方にお勧めしています(無料)。

栄養状態の改善

栄養状態の改善は、メタボの治療だけでなく、様々な病態の改善・健康維持のベースです。

タンパク質は人間の体を構成する細胞の原料となり、ビタミンミネラルなどの栄養素は、蛋白代謝、エネルギー代謝、呼吸代謝、造血などにおける化学反応を潤滑に進めるために重要な役割を果たしています。また、コレステロールは、細胞膜や脳、ホルモンの材料として大切な栄養素です。コレステロールは高いことが問題と思われがちですが、低コレステロールはうつ症状や攻撃性を生じることがあります。油は適切にバランスよく摂ることが大切です。

オーソフードスタイル

栄養を最適化して血糖値を安定化させる食習慣です。食材を意識してお食事しましょう。

7つのポイント

1.タンパク質、ビタミン、ミネラル

肉・魚介類・卵・大豆など<おかず>をメインに、タンパク質、ビタミン、ミネラルをたっぷり

2.脂質の重要性とバランス

青みの魚などに多く含まれるω3脂肪酸の摂取を心がけ、エネルギー確保のために中鎖脂肪酸

3.血糖コントロール

血糖値の安定化を目標にして、良質なエネルギー源として利用

4.食物繊維による腸内環境整備

栄養吸収にとって重要な腸内環境を整えて、さらに食後高血糖を穏やかに

5.アレルゲンへの対応

栄養素の吸収の場である腸のバリアの破綻を改善し、機能の保持

6.アルコール、カフェインとの付き合い

血糖値や自律神経など健康に悪影響を及ばさない適量で

7.加工食品、食品添加物への留意

栄養素の吸収阻害や、栄養バランスの障害を招く食品添加物やトランス脂肪酸など、不自然な食品や化学物質をさける

オーソモレキュラー療法(保険適用外)・・・一歩すすんだウェルエイジング

健康な肌へ、回復のおてつだい

ご希望、ライフスタイルに合った治療法・スキンケアでゴールをめざしましょう。
栄養状態を大切に考えて体の内側からも治療していくクリニックです。
保険診療をベースに、ご相談しながら治療をすすめます。

栄養療法「オーソモレキュラー」

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